●男とは・・・

昨日やっと、私の大好きな浅田次郎の「壬生義士伝」を読み終えました。

いや〜〜〜〜、ホントに浅田次郎氏の作品は良いですね〜〜。
この新装“My Favorite”の1回目にも書きましたが、氏の作品は「薔薇盗人」という作品に出会ってからすっかりお気に入りになってしまい、数々の作品を読んだのですが、この「壬生義士伝」は、まだ読んでいませんでした。
以前、渡辺謙主演でテレビドラマ化されたものを見て、不覚にも涙してしまい(ハッキリ言って、私、かなり涙腺が弱っています)、その後、中井貴一主演で映画化されたものを見逃してしまい、ビデオを借りる前に原作を読みたいと思っていた作品です。

ドラマでの渡辺謙の熱演にも大感動させられたのですが、原作は、小説ならではの手法で繰り広げられる幕末、新撰組の世界と主人公・吉村貫一朗の人間性がまた感動を新たにさせてくれました。

映画化されたときに、多くのサラリーマンが仕事をさぼって映画を見に行き涙を流したという話しに納得しました。

この作品を読みながら、色々な事を考えさせられました。
男にとって本当に守るべきものは何なのか?
人間にとって、本当の「義」とは何なのか?
そして何よりも、男が「命」をかけてでも守るべき価値が、今の世にあるのか?
己の周りに、それだけの価値をもったものがあるのか・・・?
自分自身に「義」はあるのか?

こんな、大時代的な、クサいテーマを、恥ずかしげもなく真正面から捕らえたこの作品は、たぶん浅田次郎氏の「罠」なのでしょう・・・・。
そして「罠」だとわかりながら、ハマってしまう・・・・。
ん〜〜〜〜、なんとも悔しいほどに面白い作品です。

浅田氏の作品は、もちろん女性にとっても面白い作品が数多くありますが、やはりこの「壬生義士伝」に関しては男性諸氏に読んでもらい、見てもらいたい作品です。
古いと言われようが、ダサイと言われようが、愚直に生きることも良いではないか!と、私をはじめ、愚かなオヤジ達に勇気を与えてくれる作品です。

 

 

28/APL/2005

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