●JEFF BECK

「ロックギタリストには2種類しかいない。JEFF BECKとJEFF BECK以外だ」(ジョン・ポール・ジョーンズ?)

たった2回で終わってしまった、旧・「Favorite Music」で、「ロックギタリスト」というタイトルで3回目を書こうと思っていました。
ロックが好きな人には常識なのですが、3大ロックギタリストと言えば、エリック・クラプトン、レッド・ツェッペリンのジミー・ペイジ、そしてこのジェフ・ベックの事です。
ただし、“3大”というのは、この3人がずば抜けて上手いかという事で言えば、異論があると思います。
例えば、「ギターの神様」と言われたジミ・ヘンドリックスはどうなんだ?という意見があると思います。(ジミヘンは神様だから別格という解釈もありますが)
泣きのギターで言えば、カルロス・サンタナなんかもかなり凄いと思いますし、スティーヴィー・レイ・ヴォーンや、アルヴィン・リーなども凄いギタリストです。それより新しいところではエディ・ヴァン・ヘイレンなどは、革命的なギタリストだと思いますし、近年ではなんと言ってもイングヴェイ・マルムスティーンスティーヴ・ヴァイなどはあきらかにテクニック上では3大ギタリストを超えています。
ただ、あの時代(60年代後半〜70年代初頭)の三大ギタリストと言えば、この3人(クラプトン、ジミー・ペイジ、ジェフ・ベック)なのです。

この3人の共通点は、(これも常識ですが)「ヤードバーズ」というグループに在籍していたという点です。
初代ギタリストにエリック・クラプトン、2代目ギタリストがジェフ・ベック、そしてジェフ・ベックと一時期ツインギターで入ってきたのが3代目ジミー・ペイジです。
元々は、ジミー・ペイジが先にヤードバーズに誘われたのですが、当時ペイジは別の音楽活動をしていて(この辺を語ると、また長くなります)、その代わりにジェフ・ベックを推薦したといういきさつがあります。

このジェフ・ベック、ヤードバーズを離れてからは、一時期ソロ活動(1967年頃)を経て、第一期ジェフ・ベック・グループ(1968年〜)を結成しました。
この時のメンバーが凄くて、ヴォーカルに私が大好きなロッド・スチュワート、ベースに後にローリング・ストーンズに参加するロン・ウッド、キーボードに世界最高のロック・ピアニストニッキー・ホプキンスという、超豪華なメンバーです。
このメンバーでアルバム『Truth』(1968年)『Cosa Nostra Beck-Ola』(1969年)を発表後、ベックが交通事故で入院したことをきっかけに第1期ジェフ・ベック・グループは解散。

1971年から、ヴォーカル=ボブ・テンチ、キーボード=マックス・ミドルトン、そしてドラムスになんとあのコージー・パウエルを迎えて第2期ジェフ・ベック・グループを再始動させ、『Rough And Ready』(1971年)『Jeff Beck Group』(1972年)を発表するのですが、このバンドも翌年には解散。

1973年は、元バニラ・ファッジのカーマイン・アピス(ドラムス)、ティム・ボガート(ベース)と共にBeck Bogart & Appice(BB&A)を結成し、2枚のアルバム『Beck Bogart & Appice』『Beck Bogart & Appice Live in Japan』をリリースしますが、このバンドも2年で解散。

天才であるが故に、他者との融合になじめない「孤高のギタリスト」ジェフ・ベックは、BB&A解散後、ロック史に残るギター・インスト・アルバム『Blow By Blow』(1975年)『Wired』(1976年)を発表します。

この2作がとにかくかっこいい!
当時流行始めていた“フュージョン”という分野を強く意識したアルバムです。と、いうよりもこの分野を開拓したミュージシャンの一人とも言えるでしょう。
ベックにとって、バンドとしての「まとまり」よりも、自らのテクニック、実力を遺憾なく発揮できる“フュージョン”という分野の方がジェフベック本来の才能を引き出せたのだと思います。

その後何度か、第3次ジェフ・ベック・グループの噂もあったのですが、どうもこの人の強烈なエゴイズムにより、一緒に組んでくれる仲間に巡り会えず、ソロ活動のまま現在に至ります。
70年代〜80年代という、音楽的にも群雄割拠の激動、混沌の時代を生き抜くためには、絶対の自信とエゴイズムを持ち続けたジェフ・ベックというギタリストの生き様っていうのは、私にとっては永遠のヒーロー像です。

そのジェフ・ベックが、今年(2005年)夏に来日します。
前回、99年に10年ぶりのアルバム『Who Else!』を発表した直後に来日しているのですが、その時は聞きに行けませんでした(;;)

今回は、是非行ってみたいのですが・・・・
誰か、ご一緒しませんか?

今回は、ちょっと興奮気味のMy Favoriteでした。

 

 

1/May/2005

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